キッツ第2四半期決算、減収減益 国内外ともバルブが減収、伸銅品も減収
キッツ(社長堀田康之氏)が10月30日発表した2020年3月期第2四半期決算(4月1日~9月30日)によると、売上高621億9900万円(前期比8.2%減)/営業利益28億1600万円(51.6%減)/経常利益27億3300万円(52.8%減)/純利益20億3300円(48.2%減)だった。バルブ事業は減収、伸銅品も減収となった結果、売上総額で減収だった。損益面では、バルブ事業での減収の影響が大きく営業増益、経常利益とも減少した。セグメント別の業績は以下のとおり。
【バルブ事業(売上高497億6000万円、前期比7.6%減/営業利益45億2400万円、38.1%減)】半導体製造設備向けが国内外とも大幅減収だったほか、国内市場は建築設備向けを中心に市中在庫の積み上がりを受け販売量が減少し減収となり、海外市場でも前年あった中東向け大型プロジェクトへの納入がなくなったこともあり減収だった。営業利益は、半導体製造設備向けの大幅減収と建築設備向けの販売量減少の影響が大きかったことに加え、新基幹システムの稼働開始(5月)にともない減価償却費が約5億円増加したことなどにより減益だった。
【伸銅品事業(107億3700万円、12.3%減/7200万円、62.1%減)】売価に影響を与える原材料相場の下落にともなう販売価格の下落と販売量の減少により減収だった。営業利益は、原材料相場変動の影響もあって減益だった。
【その他事業(17億100万円、0.1%増/9100万円、23.9%減)】ホテル事業で団体宿泊客の減少はあったが、サービスエリアの利用客の増加などにより増収。利益は、原価および経費の増加などにより減益だった。
今期の連結業績については、バルブ事業で①下期の回復を見込んでいた半導体製造設備向けの需要回復が来期以降にずれ込む公算が大きくなった②国内市場で市中在庫の積み上がりが継続③海外市場でも米中貿易摩擦の長期化の影響で低調に推移――や、伸銅品事業でも原材料相場の下落に伴う販売価格の下落と販売量減少が継続すると見込み、減収による利益減少と、幅医療減少がコストダウンの進捗にも影響を及ぼしていることから、売上高1240億円(前期比9.2%減/前期決算発表時比90億円減)/営業利益65億円(44.5%減/35億円減)/経常利益63億円(47.0%減/34億円減)/純利益43億円(23.6%減/21億円減)に下方修正した。
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