2016年度 下請法違反指導件数 7年連続で過去最多更新
公開日:
:
業界ニュース
公正取引委員会がこのほど公表した2016年度の下請法違反による指導件数は6302件(別に勧告11件)で、過去最多を7年連続して更新した。指導より重く、事業者名を公表する勧告は前年度より7件増加し、3年連続減から再び増加した。
指導件数は、09年度の3590件から10年度で636件増、11年度100件増、12年度224件増、13年度399件増、14年度512件増、15年度519件増、16年度322件増と毎年増加している。
下請事業者が被った不利益について親事業者が下請事業者に原状回復した親事業者数は10年度の123名から昨年度は302名へと6年間で2.4倍にも増えた。昨年度は親事業者302名から下請事業者6514名に下請代金の減額分の返還など総額24億円弱の原状回復が行われた。
16年度の勧告、指導を合わせた措置件数6313件のうち、製造業の件数が最も多く(2676件で全体の42%)、卸・小売業(1037件で同16%)、情報通信業(542件で同9%)、運輸・郵便業(439件で同7%)がこれに続く。
下請法違反行為は製造委託等、役務委託等を合わせた全体で1万1250件。うち、発注書面の交付義務などを定めた「手続き規定違反」は5435件(前年度比458件増)、親事業者の禁止行為を定めた「実体規定違反」は4697件(同1118件増)と、いずれも増加した。
「実体規定違反」で最も多いのは「下請代金の支払遅延」の3375件で、前年度から244件の増加。次いで「買い叩き」の1143件で同512件増えた。このほか、「減額」489件、116件増、「割引困難手形」365件、155件増、「利益提供要請」208件、47件増となっている。
管材新聞 2017年6月28日 第1706号より抜粋
PC
最後までお読み頂き誠にありがとうございます。
お手間でなければぜひ本記事のご紹介をお願いします。関連記事
-
キッツ 長坂工場に直用水素ステーションを完成 燃料電池車を社用車として活用
キッツは4月6日、同社長坂工場(山梨県北杜市)に直用として建設していたパッケージユニットを用いた水素
-
来年度建設投資2.7%減へ 民間住宅微増、非住宅横ばい
2019年度の建設投資額は18年度(見通し)比2.7%減少するという予測が出された。建設経済研究所が
-
アルミ協会 品質保証のガイドライン策定
日本アルミニウム協会は3月29日開いた理事会で「品質保証に関するガイドライン」を策定した。 会
-
LIXIL住生活 高齢者の住まい探し相談サイト開設
LIXIL住生活ソリューションは、高齢者の住まい探しをサポートする老人ホーム・介護施設の検索・相談サ
-
10月度産業機械 ポンプ受注15.0%増 民需・官公需・外需とも増 産業機械全体では3カ月ぶり増
日本産業機械工業会がまとめた10月の「産業機械受注状況調査」によると、ポンプの受注額は、前年同月比1
-
建設大手50社 昨年度工事受注低調
国土交通省は、「建設工事受注動態統計調査」として建設大手50社の2015年度受注額をとりまとめた。そ
-
JFEスチール 国内向け鋼管全品種を5%値上げ
JFEスチール鋼管営業部はこのほど、国内向け鋼管全品種の値上げを発表した。 鍛接管、電縫管、継目無
-
〈新製品〉TOTO “気持ちいい”を科学 新「サザナ」
TOTO(社長喜多村円氏)は、戸建向けシステムバスルーム『sazana(サザナ)』をフルモデルチェン
-
化学産業総合展開催 管材・機器メーカーも多数出展
化学産業を中心とした総合展「INCHEM TOKYO2015」(主催:日本能率協会、化学工学会)が2
-
TOTO「トイレ川柳」募集中
TOTOは、第13回「トイレ川柳」を募集している。締め切りは8月16日。最優秀賞のネオレスト賞1句に
PC
- PREV
- 4~6月期景況判断 全産業で「下降」超
- NEXT
- TOTO 水栓金具10シリーズをグローバル展開